出産施設の選び方

妊娠がわかり、出産する施設を選ぶとき、なにを基準に選んでいいかわからない方も多いと思います。病院や産婦人科クリニック、助産院などいろいろ選択肢はありますが、その違いってなんでしょうか?自分に合った出産施設を選べるよう、ここでは出産施設の種類や特色、選び方などについてお話ししたいと思います。

どんな出産施設の種類があるの?

出産施設は大きく分けて5種類あり、下記の施設があります。

総合周産期母子医療センター

MFICU(妊婦さんの集中治療室)が6床以上、NICU(赤ちゃんの集中治療室)が9床以上あります。それぞれに24時間・365日態勢で産科医と新生児科医、3床に対して1名以上の助産師または看護師が勤務しており、常時、ハイリスク妊娠・出産の受け入れ体制が整っており、高度な医療が行える病院です。母子医療専門の医療センターや、大学病院、総合病院などで、上記の医療体制が整ったところしか認定されないため、1県に1病院しかないところもあります。全国に約100施設あります。

地域周産期母子医療センター

総合周産期母子医療センターに近い設備やマンパワーを持っている病院です。総合周産期母子医療センターと地域の産婦人科病院やクリニックとの中間的な位置取りになります。ハイリスク妊娠・出産に対して比較的高度な医療を行える施設です。全国に約300施設あります。

病院

20人以上の患者さんが入院できる施設があるところで、周産期医療センターの認定のない市民病院などの総合病院や大きめの個人病院などがこのカテゴリーになります。産婦人科のある病院は全国に約700施設あります。

診療所・クリニック

患者さんの入院施設を有しないものや、19 人以下の患者さんが入院できる施設があるところで、全国に約1500施設あります。地域密着の個人病院や産院などの多くはこのカテゴリーになります。

助産院・助産所

上記の医療施設と決定的に違うのが、産婦人科医師がいないことです。助産院は、9床以下の患者さんが入院できる施設があり、助産師が開業している施設のことを言います。助産院には医師がいないため、医療行為ができません。そのため、医師との提携が義務づけられており、妊娠中に提携の病院での診察が必要になることもあります。

どう選べばいいの?

上記の施設で、特に経過の問題のない正常妊娠の方の場合、病院を選べる選択肢としては病院、診療所やクリニック、助産院の3つです。それぞれの特色は下記のとおりです。

病院

医師や医療関係者の数が診療所やクリニックに比べて多く、人員的なゆとりがある場合が多く、緊急時の対応がスムーズです。医師が多い分、担当医師の外来の曜日が限定されることもあるため、診察する医師が前回と違ったり、妊婦健診のために仕事を休むなどの対応が必要な場合があります。総合病院の場合には、他の科と一緒に受診したり、家族の受診と併せて健診に行くことも可能です。市民病院など公立の病院の場合、基本的に4人部屋など大部屋で差額ベッド代がかからないことと、病院食が安いこと、お祝い膳などの特別なサービスがないため、出産費用を最低限に抑えられる場合が多いです。私立の病院では、お祝い膳やエステなど独自のサービスを展開しているところがあり、そのサービスの内容によって出産費用が高くなる場合があります。

診療所・クリニック

個人でされている施設がほとんどで、お祝い膳や出産記念品(アルバムや赤ちゃんのおくるみなど)をもらえたり、独自のサービスを展開しているところもあり、そういったアメニティやサービス面を比較して施設を選ぶ楽しみがあります。また、他の施設に比べて施設数が多いので、家から比較的近い場所にあり、通院が楽な場合が多いです。医師が1人しかいないところもあり、外来診察中に出産が重なり、診察時間が大幅にずれるということもありますが、同じ医師にずっと見てもらえるという安心感があります。緊急時の対応人数が限られるため、迅速な対応が難しかったり、状態によっては大きな病院に救急搬送になることもあります。

助産院・助産所

助産師が妊娠中から出産、産後も継続的にフォローしてくれて、アットホームな環境で自然な出産が行えるのが助産院です。分娩台に乗るのではなく、フリースタイルで出産に臨むことができます。上のお子さんがいる場合にも、家族みんなでの立会い出産が可能だったり、入院中も一緒に過ごすことができるのも魅力の1つです。医療行為ができないため、緊急時には提携の医療施設などに搬送になる場合があります。

以上の3つの中から出産施設を選ぶわけですが、なにを重視するかで選ぶ基準が変わってきます。妊娠・出産において、あなたが重視することはなんでしょうか?医療設備や人員の整った病院か、家や職場から近く健診が楽な診療所・クリニックか、出産時に上の子も一緒に過ごせる助産院・助産所か、選ぶ基準はさまざまです。自分に合った施設が選べるよう、ご家族とも話し合ってみて下さい。

周産期医療センターは選べない?

周産期母子医療センターは、ハイリスク妊娠・出産の方が高度な治療を受けるためにある施設ですので、紹介状をもらって受診するのが基本です。持病をお持ちの方や、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの妊娠合併症を発症し経過が思わしくない方、胎盤の位置異常や、胎児異常が疑われる場合などにかかりつけの産婦人科から紹介状をもらって周産期医療センターを紹介されることになります。周産期医療センターでしか治療できない方のために、正常な経過の方はその他の出産施設を選びましょう。

まとめ

出産施設選びには、実際にその施設で出産した人の口コミも参考にしましょう。ホームページや資料だけではわからない、食事のおいしさや院内の設備、スタッフの印象などいろいろ知ることができます。出産施設選びができるのは幸せなことです。状態的に周産期医療センターしか選択肢がない方もいます。後悔のない施設選びができるよう、気になる施設の情報収集を頑張りましょう。

  • 主な執筆者
hajimatemom

元看護師HANA

産婦人科看護師として3年間の病棟勤務と、婦人科クリニックで1年勤務経験。現在は2人目を妊娠中

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