不妊治療とは - 何をするの?始めるタイミングや成功率

妊活の方法はいろいろありますが、元々ある妊娠力を高める妊活方法では効果がない場合や、なんらかのからだの異常や年齢的に妊娠が難しい場合には、妊娠を医学的に助ける不妊治療という選択肢もあります。

不妊治療と聞くと、敷居が高く感じたり、まだそこまでは必要ないと踏ん切りがつかなかったりするかもしれませんが、不妊治療を始める年齢は早いに越したことはありません。

ここでは、不妊治療を始めるタイミングや、不妊治療の種類、その成功率についてお話ししたいと思います。

不妊治療とは?

不妊治療を始めるタイミング

不妊は、避妊をせずに夫婦生活を営み続けているのに、1年以上経っても妊娠しない状態をいいます。

この状態にある場合には、不妊検査を受けたほうがいいでしょう。特にご夫婦ともに、もしくはどちらかが35歳以上の場合には妊娠するための力が低下するため、なるべく早く検査は受けておきたいところです。

検査によって不妊の原因となる病気が見つかればその治療が早く行えますし不妊の原因は多岐に渡るため、有効な不妊治療の選択のために検査が必要です。

ブライダルチェックを以前に受けて問題がなかった方でもブライダルチェックの検査項目では発見できない病気やブライダルチェック後に病気が発症している場合もあります。

検査を受けることが治療の始まりです。まずは、検査を受けに産婦人科や不妊専門病院を受診してみましょう。最初はブライダルチェックのようなからだに負担のない検査から始まり、治療と並行しつつ、さらに詳しい検査が必要になる場合があります。

検査内容は以下のものがあります。

検査内容

男性の場合

精液検査、問診

(詳細は「ブライダルチェックってなにをするの?必要なものは?」を参照下さい)

血液検査

感染症の検査のほか、ホルモン検査を行います。精液異常の原因や勃起障害・射精障害の原因を調べるのに必要な検査です。

染色体・遺伝子検査

無精子症や精子が極端に少ない場合、染色体や遺伝子の異常が精子形成障害の原因になることがあり、検査を勧められる場合があります。

MRI検査

からだの断面像を撮ることのできる画像検査です。精嚢や射精管の状態を画像で確認することができます。

女性の場合

内診、経腟エコー検査、おりもの検査、子宮がん検診、問診

(詳細は「ブライダルチェックってなにをするの?必要なものは?」を参照下さい)

血液検査

感染症の検査のほか、ホルモン検査や不妊原因になる糖尿病や甲状腺異常などの病気に関係する血液検査を行います。生理周期によってホルモンの値が変動するため、周期に合わせて複数回、採血する必要があります。

子宮卵管造影検査

子宮口から造影剤を注入し、子宮の形や卵管が狭窄・閉塞していないかを見るレントゲン検査です。少し痛みがありますが、この検査によって卵管の軽度な癒着を拡げる効果があるため、この検査の後に自然妊娠することも少なくありません。治療を兼ねた検査になります。

子宮鏡検査

子宮口から内視鏡を挿入して子宮の中を確認します。子宮の内側にある筋腫や子宮内ポリープを確認でき、切除することが可能です。麻酔をかけずに行うことが多いため、外来でも行うことができます。

腹腔鏡検査

全身麻酔として腹部を3ヶ所ほど小さく切開し、そこから腹腔鏡というカメラや器具を挿入して、子宮や卵巣などの骨盤内臓器の状態を確認します。他の検査ではわからない、子宮や卵巣の癒着が発見できたり、卵巣嚢腫や子宮筋腫がある場合には検査時に切除することができます。

MRI検査

からだの断面像を撮ることのできる画像検査です。子宮や卵巣の状態を画像で確認することができ、子宮筋腫や子宮内膜症などの診断に使われます。

不妊治療の種類

不妊治療には、タイミング法、排卵誘発法、人工授精、体外受精、顕微授精などがあります。不妊検査で異常があった場合にはその状態に合わせて治療法が決定されますが、異常がない場合には治療法は順番にステップアップして行われることが多いです。各治療法をご紹介します。

タイミング法

排卵日の2日前から排卵日までに夫婦生活を営めば妊娠しやすいと言われており、排卵日を検査で診断してタイミングを合わせる治療になります。排卵予定日数日前に経腟エコー検査で卵巣の状態を確認し、卵胞(卵子の元)の大きさから排卵予定日を推定します。排卵予定日を知るためには基礎体温をつける必要があります。また、尿検査によって排卵日を予測する方法もあります。

排卵誘発法

飲み薬や注射をして卵巣を刺激し、排卵をおこさせる方法です。タイミング法で効果がない場合、排卵障害がある場合、人工授精を行う場合、体外受精を行う場合などにこの治療が行われます。

人工授精(AIH)

採取した精液から運動している成熟精子だけを洗浄・回収し、排卵時期に細いチューブで子宮内に運動良好な精子を注入する方法です。排卵誘発法で効果がない場合や、精子の量が少ないもしくは運動率が悪い場合、性交障害、子宮頚管の粘液と精子の相性が悪いなどの場合にこの治療が行われます。

体外受精(IVF)

採卵手術によって排卵前の卵子を体内から取り出して、精子との受精を体外で行う治療です。事前に薬や注射によって排卵誘発を行い、経腟エコーで観察しながら膣の方から針を刺し、卵子を吸引して採取します。子宮の状態が整うよう薬で調整し、受精して細胞分裂が順調に繰り返され良好に発育した受精卵を子宮内に移植します。子宮の状態が整わなかったり、排卵誘発の副作用が出た場合には、受精卵を凍結しておき、女性側の状態が落ち着いてから受精卵を融解して移植する凍結胚移植(FET)という方法もあります。

顕微授精(ICSI)

体外受精の場合、卵子が入っている培養液に精子を加えて受精するのを待ちますが、顕微授精では、細いガラスの針に1個の精子を入れて直接卵子に注入します。受精できればあとは体外受精と同じになります。体外受精でも受精が成立しなかった場合や、精子の濃度や運動率的に体外受精をしても受精しないと判断される場合に実施されます。

不妊治療の効果

可能性は11.7%

体外受精・顕微授精・凍結胚移植を生殖補助医療と呼びますが、この治療によって2014年には全国で393,745回治療が行われ、無事に出産できたのは46,008回(11.7%)でした。

治療法別の妊娠率は、人工授精が1回あたり5~10%、体外受精が1回の移植あたり20~30%、顕微授精が1回の移植あたり20%程度と言われています。妊娠率は年齢に大きく関わって来ますので、高齢であればあるほど妊娠率はどんどん低下し、流産や妊娠合併症の確率は上昇します。不妊治療によって妊娠できても、無事に出産できるかは誰にもわからないことです。

まとめ

不妊治療は、以前は妊娠が不可能だった状態でも妊娠できるという希望をもたらしてくれました。

ですが、残念ながら現在の不妊治療でも妊娠できない場合もあり、先の見えない治療をいつまで続けるのかという問題に直面するご夫婦も少なくありません。治療の内容的に女性への負担が大きく、仕事や家庭とのバランスがとりづらくなることも多いため、ご夫婦でどれだけ助け合えるかが治療継続において非常に重要になってきます。

また、不妊治療は保険が効かないものも多く治療費が高額になってしまいますが、不妊治療に対する助成金制度も少しずつですが充実してきており、不妊治療を取り巻く環境も変わりつつあります。

不妊治療を受ける場合には年齢が若いほど成功率も上がりますので、迷われている場合にはまず検査目的で病院を受診してみましょう。

そこで現在の状態や治療法の説明を聞き、ご夫婦でよく話し合ってみて下さい。きっとより良い選択ができるはずです。

  • 主な執筆者
hajimatemom

元看護師HANA

産婦人科看護師として3年間の病棟勤務と、婦人科クリニックで1年勤務経験。現在は2人目を妊娠中

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