妊娠中の尿漏れ・頻尿の原因と治し方

妊娠中は全期間を通して尿関係のトラブルが起こりやすいです。

赤ちゃんが育つ子宮の周りには、さまざまな臓器が密接していて、子宮の前側に位置するのが膀胱です。赤ちゃんの成長に伴って子宮が大きくなる過程で、子宮は周りの臓器をぐいぐい押すため、尿漏れや頻尿などのトラブルに繋がります。ここでは、妊娠中の尿トラブルについてお話ししたいと思います。

妊娠中の尿漏れ・頻尿の原因と治し方

尿トラブルの種類

妊娠中に起こりやすい尿トラブルは下記のようになります。

頻尿

頻尿とは、尿が近い、尿の回数が多いという症状をいい、朝起きてから寝るまでの間に8回以上、排尿のためにトイレに行く状態をいいます。

そもそも排尿回数が少ない人もいますので、8回未満でも本人が排尿回数が多くなったと感じれば頻尿と言えます。昼間だけの頻尿が、徐々に夜間にも響いてくるようになり、夜間に2~3回以上トイレのために起きることも珍しくありません。

尿漏れ

尿漏れは尿失禁とも呼ばれ、自分の意思とは関係なく、尿が漏れてしまう状態をいいます。

尿漏れは、妊娠後期に、大きくなった子宮や赤ちゃんの圧迫によって膀胱の中の圧力が上昇するため、起きやすくなります。また、妊娠中は出産に向けて骨盤底筋がゆるみやすい状態となっているため、これも尿失禁が起こりやすい状態です。骨盤底筋は子宮や膀胱などの骨盤内の内臓を支えるハンモック状の筋肉で、この筋肉が収縮することで、尿道や膣、直腸が締まり、尿や便が漏れないようになっています。この筋肉が妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンによってゆるみやすくなるため、尿漏れが起きやすい状態になります。

尿路感染症

尿路感染症とは、腎臓・膀胱・尿道などの尿の通り道に起きる感染症で、尿を我慢したり、水分を制限したりすることでも起こります。

尿の出口から入った細菌は、尿を出すことで洗い流されますが、尿の流れが悪かったり、量が少ないと細菌が膀胱まで上っていき、膀胱炎を起こします。さらにひどくなると、腎臓にまで感染が及ぶこともあり注意が必要です。症状としては、発熱、背中や腰の痛み、血尿、寒気、吐き気、嘔吐などがあります。

膀胱炎は、抗生剤の内服で治りますので、疑わしい症状のある場合には早めにかかりつけの産婦人科など病院を受診しましょう。

尿漏れ・頻尿の原因など、尿トラブルがおきやすい原因

妊娠中に尿トラブルが起こりやすい理由としては、下記の3つが挙げられます。

1.子宮の増大

赤ちゃんの成長に伴って子宮は大きくなります。

子宮は、縦の長さで言うと妊娠前は7.5㎝程度で、にわとりの卵ほどの大きさですが、妊娠4か月頃にはこぶし大、妊娠6か月頃には大人の頭ぐらいの大きさにどんどん大きくなります。この過程で、子宮のすぐ前にある膀胱は圧迫され、その容量が小さくなるため、頻尿となります。赤ちゃんが成長して子宮がある程度大きく広くなると、羊水に浮いた赤ちゃんが膀胱を圧迫しなくなるため、妊娠中期に頻尿の程度が治まる場合もあります。

妊娠後期には縦の長さは30~40㎝になり、腹部の内臓で上のほうに位置する胃を圧迫するほど大きくなります。出産が近くなると、子宮の位置が下がるため、胃の圧迫は軽減しますが、膀胱がまた圧迫されやすくなり、頻尿が起こりやすくなります。また、子宮の増大に伴う周囲の臓器や血管の圧迫は、尿の流れを悪くし、膀胱炎などの尿路感染を起こしやすくなります。

2.腎臓でろ過される血液の量が増える

赤ちゃんに十分な栄養や酸素を送るために、ママのからだは血液量をどんどん増やしていきます。

血液量が増えると、その分、血液をきれいに保つために腎臓への血液量も増えていきます。腎臓では、血液中の老廃物がろ過されて尿として外に排出されるのですが、血液量が増えればそれだけ尿量も増えるため、妊娠中は作られる尿の量が増えることになります。

すでに妊娠中期には、妊娠前の倍の量の血液が腎臓でろ過される状態になり、尿量の増加は頻尿の原因になります。

3.赤ちゃんの胎動による刺激

逆子の場合には、膀胱を蹴られる刺激で頻尿になる場合もあります。また、胎動が活発な子の場合には、頭突きやパンチ、キックなどさまざまな攻撃が膀胱にヒットすることで、頻尿や尿漏れが引き起こされることがあります。

4.免疫力の低下

妊娠中は免疫力が低下することが知られており、風邪やその他の感染症にかかりやすい状態です。尿路感染も起こしやすい状態ですので、注意が必要になります。

尿漏れ・頻尿の治し方

頻尿・尿もれ・尿路感染症など、妊娠中の尿トラブルの対処法としては、下記の方法が挙げられます。

  1. 水分は一気に飲まず、数回に分けてこまめな水分補給を心がける
  2. トイレは我慢せず、尿を溜めないようにする
  3. 吸水パッド・生理用品の交換はこまめにして、清潔な状態を保つ
  4. 膀胱炎の症状があれば、すぐに病院を受診する

頻尿や尿漏れは仕方のない生理的な変化

頻尿や尿漏れが気になるからといって、水分補給を控えることはしないようにしましょう。

赤ちゃんの成長には十分な水分が必要ですし、少ない水分は尿路感染を起こしやすくなるなどさまざまな問題を生み出します。妊娠中の頻尿や尿漏れは仕方のない生理的な変化ですので、こういうものと割り切って乗り越えましょう。

  • 主な執筆者
hajimatemom

元看護師HANA

産婦人科看護師として3年間の病棟勤務と、婦人科クリニックで1年勤務経験。現在は2人目を妊娠中

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